膝や股関節のトレーニングは「足を床につけて」が基本です
こんにちは。いそや接骨院の磯谷です。 前回はスクワットについてお伝えしました。今回は、トレーニングの種類を分ける考え方「OKC」と「CKC」についてお話しします。少し専門的な言葉ですが、膝や股関節を鍛えるうえでとても大切な考え方です。 【OKCとは】 OKCは「オープン・キネティック・チェーン」の略で、日本語では「開放性運動連鎖」といいます。簡単に言うと、手や足の先が自由に動く状態で行う運動です。 たとえば、椅子に座って膝を伸ばす運動。ジムにある「レッグエクステンション」というマシンもこれにあたります。足先は宙に浮いていて、膝の関節だけが動きます。 【CKCとは】 CKCは「クローズド・キネティック・チェーン」の略で、「閉鎖性運動連鎖」といいます。こちらは、手や足の先が床や壁などに固定された状態で行う運動です。 代表的なのがスクワットです。足の裏は床についたまま、股関節・膝・足首が同時に曲がったり伸びたりします。ランジや、踏み台への昇り降りもCKCです。 【膝や股関節のトレーニングにCKCが適している理由】 一つ目は、日常の動きそのものだからです。立ち上がる、階段を上る、しゃがむ、歩く。私たちが毎日行っている動きのほとんどは、足が地面についた状態で行われています。座って膝だけを伸ばす場面は、生活の中にはほとんどありません。日常で使う動きに近い形で鍛えるほうが、痛みの改善や再発予防に直結します。 二つ目は、関節を安定させながら鍛えられるからです。CKCでは、太ももの前の筋肉と後ろの筋肉が同時に働き、関節を両側から支えます。体重によって関節が適度に押し合わされることで、膝がぐらつきにくい状態で動けます。一方、座って膝を伸ばすOKCでは、膝の角度によってすねの骨が前にずれる力が加わり、靭帯に負担がかかる場合があります。 三つ目は、複数の関節を連動させて使えるからです。前回お伝えしたように、膝の痛みの原因が股関節や足首にあることは少なくありません。CKCでは、股関節・膝・足首を同時に使うので、どこかの動きが悪いとフォームに表れます。つまり、トレーニングをしながら代償動作を見つけ、修正していくことができます。 四つ目は、バランス感覚も同時に鍛えられるからです。足の裏で床を感じながら体を支えることで、関節の位置や体の傾きを感じ取る感覚が働きます。転倒予防やスポーツでのケガ予防にもつながります。 【OKCが悪いわけではありません】 誤解のないようにお伝えすると、OKCにも役割があります。ケガの直後で体重をかけられない時期や、特定の筋肉だけを狙って目覚めさせたい場合には、OKCが有効です。大切なのは、目的と体の状態に合わせて使い分けることです。 いそや接骨院では、まず手技で関節の動きを整え、体の状態に応じてOKCから始め、段階的にCKCへ移行していきます。最終的には、日常生活やスポーツで「使える」体をつくることを目標にしています。 膝や股関節の痛みで「どんな運動をすればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。今の体に合ったトレーニングを一緒に考えます。
2026年10月24日 07:36
